しつもん×探究トークvol.3:ゲスト講師 髙木勉さん

tankyu

2020年10月29日(木)19:30~21:00
「しつもん×探究トーク」第3弾を開催しました。

高校の教師をしながら出版社を設立、
いったん教師を離れさまざまな挑戦を経て、再び高校へ。

とてもユニークなキャリアをお持ちの
髙木勉さんをお迎えして、

学校の内と外、それぞれの立ち位置から見えていた世界、
様々なチャレンジの発端やそのプロセスで起きたこと。

繋がりをつくり続ける髙木さんの活動をお聞きしました。
 

<ゲスト講師>

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髙木 勉氏

1993年、福井県生まれ。
京都教育大学を卒業後、京都の私立高校の数学非常勤講師として就任。教育現場で働きながら、社会を学ぶためにウェブメディア『京都メディアスタジオ』を設立。インタビューを通し、様々な分野で活躍する方々に会う。これを機に「学校と社会をつなぐプロジェクトのプロデュース」「講演会の主催」「出版社設立」「オンラインサロンマネジメント」「ウェブ開発」など、教育の垣根を超え、活動中。
著書『Remember』 『学校を出よう世界を見よう』(tomorrowland books)
 

<対談者>

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しつもん財団理事 藤代圭一

教えるのではなく問いかけることでやる気を引き出し、考える力をはぐくむ「しつもんメンタルトレーニング」を考案、全国大会優勝チーム、アイスホッケーU14日本代表チーム、さらには地域で1勝を目指すキッズチームまで、数多くの実績を挙げている。現在はスポーツだけでなく、子どもの学力向上をめざす保護者や教育関係者に向けた講演・ワークショップをおこない、高い評価を得ている。著書に『しつもんで夢中をつくる!子どもの人生を変える好奇心の育て方』(旬報社)ほか。
 

代表理事 松田充弘よりご挨拶

 
しつもん財団代表理事の松田充弘と申します。
今回のこの企画の背景を少しお話したいと思います。

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僕たちは15年ほど前から「しつもん」を研究し続けてきました。しつもんは「問い」なんですが、相手に問いかけるというコミュニケーションだけではなく、どちらかと言えば、自分に問いかけることを中心に行ってきました。

「自分と対話する」ということですね。なぜ自分と対話するのかというと、自分の答えを自分で見つける、自分で課題を発見して自分で答えを見つける、ということを大切にしたいなと考えているからです。

生き方・お仕事・コミュニケーション、そう言ったところで自分との対話はすごく大事だと思って行っています。それと同時に教育というか、子どもの段階から学んでいくプロセスにおいて「自分に問いかけて自分で答えを見つける」ことが重要ではないかということで…最初は個人で始まったんですけど、学校でしつもんの授業を行って、先生たちにもしつもん力、どう対話するかということを伝えてきました。

その後、今回の主催でもあります「しつもん財団」ができました。今はしつもん財団として、いろんな学校にしつもんの授業をさせていただいたり、先生方の研修をさせていただいたりということを行っています。

毎年、ちょうどこのくらいの時期、夏休みに全国の先生方を対象にして、最近では200校以上の学校ですかね、幼稚園から小中高、大学、専門学校、塾も含めてですね、先生をご招待してしつもん力の研修を行ってきました。

今年は元々、東京オリンピックが夏にある予定だったので、時期をずらそうと思っていたところコロナになってしまい、どういう形でしつもんを学ぶという機会を作ろうかということをみんなで考えていたところ、学校教育の中で「探究」というものがありまして、そのことについては今日の対談トークの中でも触れると思いますが、そこですごく「しつもん」が重要ということが言われてたので「しつもんと探究」という2つのキーワードで、その専門家の方だったりとか、そのような活動、取り組みをしている方々との対話をしていければなと思っています。

みなさんにどういう気持ちで受講をして欲しいかというと、ただ話を聞くというよりも、この対話の中できっとヒントや学びやインスピレーションが出てくると思うんですよね。それを日々の教育だったりとか、お子さんと接する時に生かしていただければなと思います。

今回は学校教育関係者だけではなく、特別ですね一般の方にも公開してますので、様々な立場の方が参加していると思います。その中でお子さんと関わることもあるかと思いますし、もしくは子どもではなく、例えば部下と関わることもあると思います。そういう時にもきっと、相手に自ら考えてもらうとか、しつもんを活用して解決を導き出すとか、そういうこともできると思いますので、そんな視点で聞いていただきたいなと思います。
 

今の「働き方」を選んだ理由

 
藤代圭一(以下、藤代):今回は髙木勉さんをお招きして、これからの働き方だったり、子どもたちと実際どのように接しているか、教科としては数学を教えられていますけど、そのなかでどのような工夫をして子どもたちの探究心にアプローチしているのかということを、ぜひ一緒に皆さんと学んでいけたらいいなと思っています。本来であれば、みなさんと対話をしながらできたら一番いいんですけど、今回の「しつもん×探究トーク」に関しては、僕と髙木さんでお話しさせていただき、Youtubeのコメント欄で質問やコメントをいただいたら、そこで対話をしたいなと思っております。

Youtubeご覧いただいている皆さん、ありがとうございます。今100人ほどの方にご視聴いただいております。トラブルによりURLが変わってしまい、ご迷惑をおかけしました。すみませんでした。この後の時間から楽しんでいただき、時間の許す限り視聴していただき、コメント欄などでも交流していけたらとても嬉しいです。

では、髙木さんのご紹介をしたいと思います。髙木さんご自身は、先生でありながら、先生以外の活動もされてまして、出版社を立ち上げたり、メディアを持っていらっしゃったり、そのメディアをサポートされていたり、学校の中、学校の外から色んな世界を見つめて子どもたちと携わっていらっしゃいます。今日は、その中から、どのように「しつもん」を活かしたり「探究」というものにどのようにアプローチしているかということを皆さんと一緒にお話を伺えればと思っております。髙木さん、どうぞよろしくお願いします。

髙木勉さん(以下、髙木):お願いします。

藤代:今の僕の説明では多分不十分だったと思いますので、自己紹介といいますか、ご活動を教えていただいてもよろしいですか?

髙木:はい。髙木勉。27才。福井県敦賀市出身です。大学から、京都教育大学に進学するため京都に出て、今、京都橘高校で数学を非常勤講師として週3回月水木で教えています。学校の先生以外にも、自分で色々挑戦しようということで、今行っている活動は、自分で出版社を設立して、自分の出版の仕事とまた出版のサポートですね。出版したい人のサポート。どうやったら出版できるかという手伝い、後はデザイン。それから、web開発・システム開発の仕事も最近やってみたいということで、始めています。後はコミュニティの運営等にも携わらせていただいていて。今仕事となっている部分はそういった形です。先ほどメディアっていう話があったんですけど、一番最初にした活動がメディアづくり。

藤代:そうですよね。

髙木:今から4年前にやったんですけど、今はもうやめちゃってHPがないんですけど、webメディアの立ち上げが僕の最初の挑戦でした。

藤代:ありがとうございます。これまで何度かお話をさせていただく中で、「中だけじゃなく、世界を知ったうえで子どもと関わりたい」というフレーズが、僕にはすごく耳に残っていて、今日ご覧いただいている皆さんともそういったことが共有できたらなぁと思ってます。

今回はYoutubeということで、限定公開ですので安心していただきたいです。URLを知っている人しかこの動画も、皆さんのコメント欄も見ることができませんので、ぜひコメント欄に入力していただければと思います。

いつも「しつもん」をして始めていまして、最初のしつもんは「この時間が終わった時にどうなっていたら最高ですか?」です。これは、子どもたちにもいつも問いかけていて、授業をする前とか、僕はスポーツが軸足になるんですけど、スポーツのフィールドでも「今日練習が終わった時どうなっていたら最高だと思う?」という問いかけからスタートしています。今日も色んな所から・・・カナダだったり、埼玉だったり、東京、京都などいろんなところからご参加いただいていますけど、

「この時間が終わった時にどうなっていたら最高ですか?」
ぜひコメント欄で教えていただければと思います。

髙木さんはいかがですか?この時間が終わった時にどうなっていたら最高とかってありますか?

髙木:僕自身が、ですよね。

藤代:はい。

髙木:楽しかったら嬉しいですね。

藤代:髙木さんは、どういうことに楽しさを感じるんですか?

髙木:僕はいつも「やってみたい」っていうのが大きいです。子どものころからずっと変わらず「やってみたい」それが楽しいかどうかわからないところはあったりするんですけど、とにかく「やってみたい」ですかね。

藤代:あぁ。「やってみたい」か。

髙木:1番大きいですね。喜びという部分では。

藤代:うんうん。なるほど、ありがとうございます。

(コメント)
『新しい視点がみつかったらいいな』
『学校の内外から見える世界が何かを知れたら最高です』

藤代:ありがとうございます。みなさん是非、コメントお待ちしております。

髙木:すごいですね。この、みなさんのコメントしようっていう感じ。

藤代:嬉しいですよね。コメントがないとずっと2人で話すだけで終わっちゃいます(笑)ちなみに。髙木さんはご存知かもしれないですけど、しつもんに答える時のルールが3つあって。

 ・1つめは【 しつもんの答えはすべて正解 】
 ・2つめが【 しつもんの答えは「わからない」も正解 】
 ・3つめは【 他の人の答えを「そうだよね」って受けとめよう 】

というルールがあります。ぜひ皆さんも、わからなかったら「わからない」とコメントいただけると一番嬉しいかなと思います。

(コメント)
『自分にない発想を取り込めたら嬉しい』
『チーム、家族との対話に活かしたいです』
『学校で取り組めることのヒントが得られたらいいなあ』
『子どもへの質問が変わったら嬉しいです』

藤代:皆さんのコメントを僕たちも見ながら、進めていきたいと思います。
今活動されているじゃないですか。髙木さんが。

髙木:はい

藤代:大学で勉強されて、卒業されて先生になるわけですよね?

髙木:はい

藤代:先生になるときから、もう今のような働き方をしたいと思っていたんですか?

髙木:先生になり始める段階から思っていました。

藤代:そのきっかけとか、、、僕の勝手な固定概念だと、先生だから週5日間先生として毎日子どもたちと触れ合うことも、先生としての関わり方じゃないですか。そうじゃなくて、半分くらいにしようと思ったきっかけはあったんですか?

髙木:はい。もともと先生になりたいと思ったのは、高校2年生の終わり頃で、そろそろ受験を考えないといけないなぁという時期に、あの、僕サッカーしてたんですが、その時の恩師の先生に「サッカー教えに戻ってきてくれ。福井県に」っていう一言をもらって、それだったら、クラブコーチか、学校の先生しか知らなかったので”じゃあ先生になろう!”って、猛勉強ですよね。それまで全く勉強してなかったんですが。猛勉強するって言って「東進行くぞ!」って。

藤代:へぇ。

髙木:それで1年間勉強して京都教育大学へ。

藤代:うん。うん。

髙木:その頃は、”先生になる”って事しか考えてなかったので、入学して嬉しい、大学に入ったら、卒業したら免許が取れて先生になれるので、まぁそこまで何も考えずにただ単に先生になるってやってたんですが。
大学3年生の時に、先生にならないと就職活動するんですね。でそのタイミングをちょっと超えた3月くらいに「ブラックプレジデント」っていうドラマが流れてて、そのドラマが僕の考え方を一気に変えたというか。。。

藤代:へぇー

髙木:きっかけになったドラマ。ご存知の方いますか?結構マニアックな。ぜひ見てほしいんですけどねー

藤代:僕は初めて聞きました

髙木:「ブラックプレジデント」今でも覚えているんですけどね。内容としては、ブラック企業の社長さんが、大学に入りたいと。大学生になってもう1回学びなおしたいっていうので、大学の社会人枠っていうので大学生になるんです。そこで、映画サークルにはいって。映画サークルの大学生とそのブラック企業の社長さんが色々関わって、社会のことをめちゃくちゃ大学生に教えるっていうドラマ。

藤代:へぇ。「ブラックプレジデント」で、髙木さんはその中で何がこう自分を変えるきっかけになったんですか?

髙木:もうね1話目から。ボールペンの話になって。

藤代:ボールペン?

髙木:新入生歓迎会の時、歓迎されないムードなわけですよ。社会人の変なおじさんがいて

藤代:あぁ

髙木:エラそうなんです。ブラック企業の社長なんで。で、そのおじさんが最後に言うんですよ。ボールペン持って「お前らはボールペンだ」って。「お前らにはどれほどの値がつくか?」っていうんですよ。その言葉を聞いて、バシッと、自分にも言われてる気がして。

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藤代:えーどういう意味ですか?それ。

髙木:なんですかね。その・・・僕は高校しか知らなかったんですね。高校の教育現場しか知らなかったのでその社会、会社の社長さんの言葉が自分の中にはないもので。

藤代:うん。なるほど。

髙木:なんか、社会ってそういう争いが行われているの?っていうことすら、初めて知るという。

藤代:へぇー

髙木:そのまま、社会はこうだ、こうだ、っていう話がどんどんドラマの中で続いていくと。僕は、ドラマの中の大学生と同じような気持ちで、「何なんだろう?」ってもやもやしながら・・・同じ気持ちで考えたいなと思って、そのまま先生になるのをやめて、1回社会を見に行こうということで、就職活動した。

藤代:なるほど

髙木:これが僕の社会への入り口。広げるきっかけはそれです。

藤代:テレビドラマを通じて「もっと社会を見たらどうだろう?」っていう問いが自分の中で生まれて、

髙木:はいそうです。

藤代:じゃあ両方取ったっていいんじゃないかっていう選択になったということですか?

髙木:最終的に、ですよね。

藤代:あぁ。なるほど。じゃ、まだあるんですよねその後。そう思ったけど、社会見たいと思ったけど・・・っていうところもあるわけですね?すぐ決断した?

髙木:就職活動して、内定もらって。もっと見たいと思って経営コンサルの会社に内定をいただいたんです。色んな会社を見るためにね。入社前に色々トレーニングありますよね?

藤代:OJTとかですね

髙木:そう。参加しながら、なんか自分の中で、いいんだけどもやもやしてて。。

藤代:なるほどー面白い

髙木:もやもやしてた理由。「なんでもやもやするんだろう?」ってことを自分に聞いてみると、「学校の先生になりたい」っていう気持ちと、「社会をもっと知りたい」って気持ち、「もっと早くから知りたかった」っていう気持ち。

藤代:なるほど。

髙木:高校生の時に、もっと早く教えてくれればよかった。そうしたらもっと広がったはずだ。ってことで、僕は色々考えた結果、「学校の先生になって、社会を教えられる、社会のことを話せる先生になろう」という風に思った。

藤代:二刀流でいいじゃないかと。

髙木:はい。

藤代:へぇー。ちょっと僕の話になっちゃうんですけど。今の髙木さんの話しで思い出したんですけど、僕髙木さんとタイプが似てるかなと思って。好奇心旺盛なんですよね?

髙木:はい。

藤代:で、ちっちゃい頃から、こうなりたいとかたくさんあって、かつ、コロコロ変わるんですよね。幼稚園、小学生くらいだったら、「何になりたいの?」って言われて、例えば、運転手さん、翌週はケーキ屋さんって答えても、「いいね。色んな夢があって」って言われるじゃないですか。でも、中学入ったくらいの時から、次の質問があるんですよ。「で、どれにするの?」って聞かれるんです。

髙木:おお。1個にしなさいと。

藤代:そうなんですよ。僕はこれ、「悪魔の質問」って呼んでるんですけど(笑)他の全員にはいいけど、僕には悪魔の質問。それがきつくて。やりたいことたくさんあったんですね。でも一つに絞らなきゃいけないんだっていうのを、その質問で感じとっちゃって、ちょっと窮屈になったなと思って。で、今髙木さんの話しを聞いたときに、当初、その選択をするときって、周りの方からの理解って難しかったんじゃないかと思うんですけど、どうだったんですか?みんな、「おーいいね。応援するよー」って感じだったんですか?

髙木:僕は周りの人の気持ちを理解できないのか、、

藤代:あははは

髙木:普通に考えて、絶対そっちの方がいいじゃん。って思いました。

藤代:自分、個人的にってことですよね?

髙木:先生やって、社会も知ってる方がいいじゃん。それ以上でも以下でもない。でも、これをみなさんが理解できるか、同じ思いなのか、その時は想像できる自分ではなかったです。

藤代:例えば、友達や同級生に話をするじゃないですか。

髙木:します、します。「会社辞めました」みたいな。

藤代:その時は、どういう反応だったんですか?

髙木:驚いてましたね

藤代:(笑)

髙木:今思い返すと驚いていたと思いますよ、親も。特に最初辞めるって言って。親は両方教師なんですよ。多分「先生になる」って言ったときは、「勉、よくその道を選んだ!」って思ってたと思うんですけど、いきなり「やめる」とか言って。「何考えてるの?」って。内定もらって「良かった。おめでとう!」って言ってくれるんですけど、「ごめん、ちょっと辞める」とかいって「何!?」みたいな感じになっていると思います。

藤代:なるほどねぇ。なんか、大谷選手みたいな感じですよね。

髙木:大谷選手?

藤代:野球の大谷翔平選手みたいに。

髙木:二刀流の?

藤代:そう。ピッチャーとバッターと両方行くんだと。今までそういう人っていなかったから、反対派の人もたくさんいた。本当に大丈夫か?とか一つに集中すべきじゃないかとか、ケガしちゃうよとか。でも、彼は自分のやりたいことを貫いてメジャーまで行き、新人王をとるわけですけど。そういうのは、今でもあるかもしれないですけど、当時もあったんじゃないかな?って思いますけど。

髙木:いろんな方と出会ったんですけど、やっぱり1個に集中するタイプの人もいます。

藤代:そうですよね。それがいいなっていう人もいますよね。

髙木:はい。あります。

藤代:なるほど。おもしろいなぁ。じゃあ、聞いている皆さんにもお聞きしたいと思うんですが、
「今とは違うお仕事を半分するとしたら何をしたいですか?」

髙木:あぁ。学校の先生だったのが、仕事が週3になりましたという。

藤代:そうです。週2〜3日空きましたと。副業でもなんでもいいですよね。好きなことやっていいですよと言われたら、何をしたいですか?もちろん、学校の先生プラス学校の先生でもいいんですけど。なかなか普段だと考えないかなと思うので、ぜひコメントいただければ。もし仮に今の仕事がフルタイムで働いていたとしましょう。週5日間。そのうち2日間別の仕事してほしいもしくは、していいよと言われました。好きなことしていいよと言われたら、何にその時間を使いたいかということを教えていただければと思います。

髙木:仕事じゃなくてもいいですもんね?

藤代:あ。確かにそうですね。仕事じゃなくてもいいです。

髙木:私は、サーフィンしかしないわ!っていうのでもいいんですよね。

藤代:そうですね。たしかに。

髙木:それも知りたい。

藤代:(コメント)
『保育士』
『ツアーコンダクター』
『ワインバーをしたい』

えーこれちょっと、皆さんの背景が知りたいですね。

髙木:そうですね。なんでそう思ったか?

藤代:それもそうですし、保育士やりたいっていう背景も知りたいですね。ぜひみなさんのコメントをお待ちしています。
「今とは違う仕事を半分できるとしたら、何がしたいですか?」

(コメント)
『雲の写真を撮りたい』
『占い師』
『もっと絵を描きたい』
『トランポリンのエンターテインメント』
『セラピスト』

髙木:いいじゃないですかー、皆さん。こういうの見るのいいですね。

藤代:僕どうですかねぇ〜 新しい事・・・

髙木:あんまり考えてなかった「しつもん」ですか?

藤代:いや。なんでもチャレンジしていいよって言われたら、宇宙飛行士にチャレンジしたい(笑)

髙木:なるほど。

藤代:チャレンジできるのかな?あれは。

髙木:それは、テクノロジー的には進んでいるんでね。今、一番お金がどんどん流れているのが宇宙ですから。

藤代:ああ、そうですか。へぇ。

髙木:インターネット会社が、こぞって宇宙ですからね。

藤代:(コメント)
『カメラマン』
『自家製野菜を育てて、洋食屋さん』
『修行したい』
『写真家として全国各地を回りたい』
『巫女さんをやってみたい』

面白いですね。髙木さんは、その中で2足の草鞋を履くということですが、学校の先生と、最初はメディア系ですか。

髙木:webメディアでした。一番最初は。

藤代:webメディアをやろうとしたのは、やりたいことをまずやってみようって感覚から始められたんですか?

髙木:webメディアは、もう下心ですね。

藤代:笑。どういうことですか?
 

「出会い」という体験を通して伝えたい

 
髙木:最初の挑戦をするときは、学校の先生になりたてで、外の世界ももっと見ないといけないなと思ったんです。自分が教えるならもっと知らないと。就職活動だけじゃまだまだということで「学校の先生をしながら何か会える方法はないか?できるなら、超一流に。」というすばらしい問いをしたんですよ。

藤代:笑。なるほどなぁ。

髙木:それで、なんかピンときたんですよ。「インタビューだ!」って思って。

藤代:なるほど。

髙木:インタビューだったら、有名人に会えるって思ったんです。なので、インタビューをしてみたい。じゃあどうすればいい?っていうのを、グーグルとかで全部調べて。またホームページも必要じゃないですか。

藤代:はい。

髙木:ホームページの作り方も調べて。今もうすごい時代ですよね、ネット調べたら全部出てきますから。ホームページもお金めっちゃかかるかなと思ったら、無料で作れるホームページビルダーも僕の時代からあって。あ。無料でできるんだ!と。ドメイン取得とか.comみたいなのも、そこまで高くない値段でできるんだということを知って、自分でやってみようというので、webメディアをやったんです。なので、作った理由は、本当に有名人に会いたい。何かを伝えたいとかじゃなくて、有名人に会いたいから、どうすれば会えるか?っていうところから始めて、webメディアを作りました。

藤代:今の話を聞くと、超一流と言われている、髙木さんが憧れている本物と言われる人たちに会うことによって、子どもたちに伝えられることが増えるんじゃないかとか、深みが出るんじゃないかっていう考えがあったということですよね?

髙木:ありましたし、自分が会いたいっていうのが一番なんですけど、この話を子どもたちにもするわけですよ。「この人に会ってきちゃった」って。子どもたちも、数学の授業はなかなか聞いてくれなかったんですけど、その話になった途端、目の色変えて聞いてくれたんです。

藤代:それは何が違うんですか?

髙木:何でしょうねぇ。僕が楽しく喋っているっていうのが、まずあるのと、

藤代:なるほど

髙木:やっぱ僕も高校生の時、そういう話知りたかったです。

藤代:うーん。なるほど。

髙木:だから、多分そういう話を聞きたかったんだろうと思います。
 
藤代:確かにそういわれると、先生の脱線話ってなんとなく覚えていることがありますよね

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髙木:ありますね。

藤代:それが特に、自分が知っている人の話しだったり、興味のあることだったりすると、その時の数学のことは覚えていないけれど、その話を覚えているっていうのは確かにありますね。

髙木:ありますね。それが一番最初の挑戦でしたね。webメディア。

藤代:その時に、印象に残っていることって何かありますか?

髙木:インタビュー・・・直接会うことですかね。直接その方と触れ合うっていうのは、やっぱネットで聞く情報よりは、基本的に会いたい人に会いたいと思ったので。テレビで、その方がインタビューしている映像が流れたんです。飲食店の方なんですけど。その方に話を聞きたいと思ったらもう、そのテレビの最中にメール打って、「見させていただきました!」って。後は、実績がないのでwebメディアも知り合いしか読んでない状態からのスタートだったんで、熱い思いしかないだろうって思って。映像で“すごい”って思ったんですけど、実際会って体感すると、言葉以上に自分の中にどんどん入ってくるっていうか。なので、人と直接会う、直接触れるっていうのは本当に大切だなぁと思います。

藤代:それはじゃあ、インターネットでもちろん情報も違うでしょうし、その人が出しているエネルギーとか、一緒に場にいると感じるものが全然違ったってことですか。

髙木:全然違いますね。会わなきゃダメだと思います。今本当にネットで、リアルより近くなってますけど、でもやっぱり直接会うのとでは、感じる情報が圧倒的に違うかなと思います。

藤代:そうですね。こうしていま、僕たちは見えていますけど、皆さんの顔が見えないのとは全然違いますし、確かに目と耳では会ってる感覚は共有できていますけど、香りとかそういうのは全然ないですもんね。

髙木:はい

藤代:そうか。じゃあ実際に自分が会いたい人に会うとか、行きたいところに行くとか、そういうことは結構大切にされているというか。

髙木:めちゃくちゃ大切にしてます。それでしかないかな、と思います。特に伝える仕事であり、教育者という立場なので、自分が聞いただけの情報をただ言っても伝わらないですね、やっぱり。何となくは伝わるかもしれないけど、心には響かない。どれだけ自分が体験してそれをそのまま伝えられるかっていうので、子どもたちへの伝わり方は本当に変わるんだなって思います。

藤代:なるほどなぁ。それ、なんか道徳とか国語とかは何となくイメージするんですよ。授業とのリンクが。数学でも同じですか?

髙木:数学でも一緒ですね。

藤代:ええー。そうなんですね。数学の授業でどういった感じで紹介されているんですか?

髙木:数学の話し中はしないです。

藤代:うん。なるほど。

髙木:数学と結びつけるのは、数学と飲食店を結びつけるのもちょっと無理やりすぎるのもあるのと、学校の授業というのは、カリキュラムがあるので、本当そこはある種問題点の1つかなとは思うんですけど、やっぱそれに追われちゃうんですよね。なので、その中でもちょっとでも時間を作ったりとか、そういう話をしたい、みんなも聞きたいと思うんだったら、この授業集中しよう。

藤代:うん。うん。

髙木:50分かけてやるところを30分でできるんだったら、残り20分をそういう話をすることができるので、それを伝えることによって逆に授業を集中してもらったりもしてます。

藤代:なるほど。

髙木:逆にそういうことできないクラスには、そういう話はできないです。

藤代:そうですよねー。やるべきことも決まっているっていう中で、先生がいつも全然違う話するんだけど・・・ってなると、なかなか大変ですよね。

髙木:あとは受験生。本当に大学受験のために勉強してますっていうクラスではそこまでしないですし、もともと担当はそこまで持たないようにお願いしています。

藤代:なるほど。おもしろいなぁ。なんか、外から眺める視点と、内側から眺める視点両方持っているっていうのが、髙木さんのある種すばらしい所だと思うんですが、それは頭だけじゃできないんですかね?例えば、中に居ながらでも外の感覚を持って中のことを眺めることもできそうな気がするんですけど。やっぱそれは難しいですか?

髙木:あ~無理だと思います。

藤代:限界があるって意味ですか?

髙木:無理だと思いますねぇ。地球にいながら、地球がどうこうって、宇宙から見た視点は想像でしかないので。

藤代:まあ、確かに。

髙木:実際行ってみたら、「あれ?全く違うじゃん」になると思います。「思ったより違うぞ」って。それは出てみないとわからないですよね。想像はできますけど、想像だけだとやっぱり違いますよね、やっぱり。

藤代:うーん、そうか。じゃあ、ある程度までは俯瞰したり、メタ認知というかメタで見ることができるけど、実際自分の感覚を伴うとさらに異なる感覚が出てくることがあるんじゃないか?ってことですよね。

髙木:はい。体感しないと本当の意味の理解というか、もう1個深いところまでは自分で感じることができないと思います。同じ表現でも全然違うんじゃないかなと思います。

藤代:なるほどなぁ。そうか、じゃあ皆さんもさっきやってみたいことっていうか、「週3日になったとしたらやってみたいこと」があったと思うので、ぜひ1回それをお試しでもいいのでやってみるといいかもしれないですね。いきなり2足の草鞋を履くのは難しいかもしれないけど「週末だけお弁当屋さんやってみよう」とか、「整体師さんの練習してみよう」とか。そういうのだけでも、ちょっと変わってくる感じがしますか?違う目線を持つという意味では。

髙木:全然違いますね。僕が一番思うのは、学校の先生とか自分の職業とは別で、趣味とかどんどんやった方がいいと思います。その趣味からの一番は「出会い」だと思います人との。僕の場合だと、メディアでインタビューした時に出会った人、そういう所でできた友達を学校に呼んで話してもらったりとか。そういうことは一歩外に行かないとできない。例えば助産師の方、僕の学校でも大学に看護の学部があって、そこに入りたい、看護師・助産師希望の人が多いんですね。それで、学生から「先生どうしたらいいですか?」って質問が来ても予想でしか話せないんですよ。そこで適当なことを言ってしまうより、リアルな人が話す方がいい。なので、リアルな出会いから友達になったら「ちょっと来て話してよ」ってお願いして、っていうことができる。僕の学校は、そういう助産師の人の話を聞かせたいので、友達にぜひお願いしますっていうのはやったりします。

藤代:なるほど。なるほど。

髙木:外に出る一番の理由は「出会い」、これかなぁ?と思いますね。

藤代:知ることはできるけど、自分が実際、本当の意味で知ったりやったりするっていうのはなかなか難しい。

髙木:うん。僕が助産師のことを言葉にするには、助産師をやってみないとわからない。本当の人に助けてもらったらいいんだっていうことです。

藤代:なるほど、確かに。

(コメント)
『想像していた専業主婦生活と実際は全然違いました』

藤代:確かに!って、僕も想像しかないから何も言えないんですけど(笑)

髙木さんに質問が届いてます。
『専任教科でないとできない仕事がありますよね?担任とか。そういう仕事をしたいという思いはありませんか?』

髙木:そこが難しい所ですねー。担任の先生って1年間その子どもたちと。僕は授業なので週2回の2時間とか週3回の3時間しか関わらないんです。担任の先生になって、1年間毎日授業は別として、朝会ったりっていうのはやってみたいなと思うこともありますが・・・あります、ちょっとは。それに付随してくることが、僕はちょっと嫌だなって思う部分があるのと、あとは思ったことができなくなってしまう。学校の仕組み上っていうのもあるので。担任をやってみたいんですけど、他のこともやってみたい・やりたいという思いの方がちょっと強いですね。

藤代:なるほどなぁ。みなさんもどんなタイミングでも質問してください。すべて拾えるかどうかわからないですが。コメントもいただけたらとても嬉しいです。そうですよね。確かに1つの仕事を、子どもたちもそうだと思うんですけど1つの物事にずーっと興味関心を抱いて探究できる子もいれば、逆に、Aを探究して飽きて、次はBを探究して飽きて、Cっていう物を探究して、飽きて。っていう子もいるじゃないですか?でも全体的に見ると、次Dをやった時に、AもBもCも活きてるってことがありますよね。これって結構見極めるのは難しいですよね。髙木さんは、後者のタイプだと思うんですけど、1つのことをすべて探究しますっていうよりも、いろんな視点を持って、でも最終的には子どもたちに伝えたり、活かしたいというものがあるという感じですよね。

髙木:そうですね。子どもにも色んなタイプがいるから、自分が1つのことしか知らなかったら、教育者として、別のことが来た時に心からOKって言えないというか。例えばYoutuberになりたいという子どもがでた時に、僕の友達でもYoutuberがいるんです、仕事にしている。実際にその友達から話を聞いているかいないかで、本当の意味で応援できるかどうか?「Youtuberやめときなよ。本当は安定しないんでしょ?」とか、「稼ぐのはごく一部だよ」とか、私の想像よりも、友達作って色んなことを知ることによって「こういう人がいるよ。」って話をできるようにしたいなと思っているんですね。教育で。
 

自分の「軸」の見つけ方

 
藤代:なるほどなぁ。髙木さんのやりたいことがたくさんある中で、最後のベースは、教育に帰ってくる感じを僕は受けているんですけど。

髙木:そうなんですよ。僕結構色々やるタイプでめちゃくちゃブレるんですよ。ブレまくり。あっちこっち行っちゃうタイプなんですけど。メディア作ったり、出版したり、システム開発したりで、去年1年、学校から離れた時期もあったりとか。そういう時に、やっぱり同じ場所を通ってるんですよね。あっちいったり、こっちいったりするけど、毎回なんかここを通るな。みたいな。ここだけ、色が濃いぞ。みたいな。このライン。それが何かわからないんですけど、教育なんです。僕の中で。

藤代:へぇー。

髙木:軸は作らなきゃいけないって、自分で作る人もいると思うんですけど、僕の場合は、色んなとこ歩いて行ったら、めちゃくちゃ濃いところがありますけど・・・みたいな。何となく教育っていうワードに戻ってくるなぁって。

藤代:なるほどなぁ。

髙木:これは、ブレることによって見つかったというのがあるんですよね。

藤代:そうですね。なんか今の髙木さんの話を聞いて思ったんですが、自分を知るって、外に行かないとわからないこと多いじゃないですか。僕は日本にずっと住んでいて、日本の良さを知ったのって、海外へ行った時で「日本ってめちゃくちゃ清潔じゃん」とか、「みんな優しかったんだなー」とか「料理美味しいし、高い所も安い所もあって、めっちゃいいじゃん」とか。自分のその場所って、そこにいるとわかんなくなっちゃうことがあるから、髙木さんは意識してか、意識していないかはわからないですが、外に行ってみて、行ったり来たりしながら「やっぱここ大事にしたい」ということが見つかってきた。

髙木:ああ。そうですね。出るからこそわかりますね。

藤代:なるほどなぁ、そうかー。「外から見る」が大きな意味ではなく、学校の先生を辞めなくちゃいけないとか、半分辞めるとかそういうことじゃなく、ちょっと外から眺めるきっかけがあると、内側のことを違う目線で見られるようになるって感じですかね。

髙木:はい。ちょっとでいいんですけど。やっぱ一番やりやすいのは好きなことをすることだと思います。

藤代:自分がってことですか?

髙木:自分が。趣味でもいいです。すきま時間にサーフィンが好きだったらサーフィンに行ってみる。そこで何かあるかわからないですけど、何かあるかもしれない。そこでの出会いで、いっぱい変わるかもしれない。やっぱ出会いだなと思うので。誰かと出会ったらまた新しい視点が入る。どうすればいいかわからない、時間がないんだったら、すきま時間に好きなことをやってみようっていうのは、ひとつ伝えてますね。

藤代:子どもたちに言っているということですか?

髙木:子どもたちにもそうですし、先生同でも「どうしよう?」っていう話があったりとか。自分だったら、好きなことやってみる。

藤代:なるほどー。結局、柱は教育だったみたいなところが僕はすごく興味深くて。なぜそこなのか知りたいなと思うんですけど。でもそれってみんなあるじゃないですか?そこに対する思いって。「今の仕事に対する思い」ありますよね?誰でもね。そこを、ちょっと聞いてみたいなーって思ったので皆さんに「しつもん」しますね。髙木さんにも聞きますから、ちょっと待ってくださいね。

髙木:わかりました。

藤代:しつもんとしては、、そうだなぁ。仕事という言い方になってしまうのですが、
「なぜ、今の仕事を選んでいますか?」にしようかな。

その答えを、コメント欄で教えていただければと思います。
髙木さんの場合は、仕事というか「軸」って言い方の方がいいのかもしれないし、その、色が濃い場所っていう意味になると思うので。仕事に限定しなくてもいいんですけど、自分の中で色濃いそこを選んでいる理由があるとすれば何なのか?ということを聞いてみたいです。コメントお待ちしてます。

髙木:わぁ、すごい。「ブラックプレジデント」の名言を調べてくださった方がいます!

藤代:ほんとだ。『お前らの将来はどうせボールペンだ。文字を書くためだけの道具でインクがなくなったら捨てられる。お前らにこいつ以上の付加価値があるか。お前たちにいったいいくらの値がつくか考えてみることだな。』

髙木:あーしびれるー

2人:あはははは

藤代:厳しい系の方がしびれる方もいますよね、グサッとくる!

髙木:ブラック企業を最高!と思いました。

2人:あはははは

(コメント)
『いい先生に出会えたから恩返しをしたかった』

『私も色々と好奇心にまかせて動いてブレまくるのですが、濃い部分は自然と気が付いてくるんですか?それとも意識的に自分にとって何が柱か問いかけていましたか?だとしたら、どんな問いをされていましたか?』

髙木:問いがあったか?ということですか?「教育」ってわかるための。

藤代:うん、ブレてるなぁって思いつつも「この軸」っていうか「芯」を探すような問いをしていたのですか?という質問です。

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髙木:実は、いっつもやってるんですね、問い。僕がお世話になっている方がやっているんですね。高橋歩という方。世界中でバーや飲食店をやったり、出版社をやったりしている方がいつも自分に問うているメモ帳があると。これはワードとか、僕だったらPagesなんですけど。誰にも見られない鍵をかけたメモ帳で、そこで自分に質問をしていると。「最近どう?」「何か嫌なことあった?」とか質問をしているっていうのを聞いて、僕はもうやってみたい!と思って。そのメモの名前が「A‘s(えーず)メモ」って聞いたんですね。それで僕も「T’sメモ」って呼んでいて。

藤代:あはは。つとむ‘sメモですね。

髙木:そこで「最近どう?」って聞いたりとか「教育で何がしたいの?」「どんな先生になりたいの?」っていうのは、自分で意識的に聞くようにしてました。このメモを作る前も白い紙に書いたりっていうのは、先生になる前から、ずっとやっていましたね。

藤代:自分で「しつもん」を作って、自分で答えるっていうメモ帳があるんですね。

髙木:あります。

藤代:おもしろい。

髙木:これ、毎回同じことを聞くんですよ。「最近どう?」とか「教育、どうだったら最高?」みたいな感じで聞くんですが、毎回同じになるんですよ、やっぱり。メモ帳の3分の1くらい同じこと書いてるんですよ。

藤代:笑。

髙木:同じしつもんに答えて「やっぱそれか!」「これだなぁ」「いいこと言ってる俺!」みたいな感じで、「じゃあやろう!」って、ずっと続いていましたね。僕のメモ帳は、本当にメモというか、ずっと同じことを書いているんです。

藤代:皆さんから、コメントがたくさん来てる!

(コメント)
『小さいころから母親のもみほぐしをするのが好きだったことを思い出し、今の仕事を選んでる』
『人の命にかかわる大切なお仕事を陰でサポートできることを誇りに感じている』
『尊敬する人の紹介で。その人の期待に応えたい。最近ブレてますが』
『国語が好きだから、国語の教員になりました』
『勤務している方の仕事は、やりたいことを続けられる条件がある』
『子どもたちのためにも、子育てしながら地域に貢献したいと思い、今の仕事を選んでいる』
『仕事で人生の大きな出来事に関わることができるので、キャリアコンサルタントをしている』

藤代: みなさん、すごい。今の仕事を選んだ理由というのがやっぱりありますね

(コメント)
『家族のために、ということですかね』
『障害者の就労支援から、学校の先生になりました。ものすごく疲弊してしまい家のことも仕事のこともボロボロになった時、友達に声をかけてもらいました』
『転職するとき、必ず自分に「今の私幸せ?楽しい?迷いない?」と聞くようにしています』
『自分が成長でき、幸せを感じられる場所だから』

藤代:なるほどなー。さっきのメモの話しでは「最近どう?」ってしつもんは、色んな答えが返ってくるじゃないですか。「ちょっと疲れてるかなー」とか「最高に楽しいよー」とか「ちょっと最近悔しいことがあって」とか。そこから「じゃあ、お前はどうしたい?」ってことを、メモに聞いてるってことですよね。

髙木:聞いてますね。最終的にそこにたどり着きます。どんどんリアルになっていくというか。「最近どう?」って聞いて「ちょっとわからない」ってなって、「なんでわからないの?」って聞く。どんどん聞くと、いつのまにか具体的になっていって、よくわからなかった「どう?」が、最終的に「じゃあどうしよう」っていう行動にまで移せるようなメモにしたいですね、最終的には。まぁ、ならなくてもいいと思うんですけど、「じゃあどうしよう」っていう、その答えがシンプルになるまで。しつもんもそうだと思うんですけど、ふわふわし過ぎると無理じゃないですか。何を答えていいかわからない。よりシンプルで分かりやすいしつもんの方が答えやすかったりすると思うんですけど、自分の答えもシンプルになるまでやっていく
例えば、学校の子どもたちにも「自分がこうすればいいんだ」っていう、1つの答えにたどり着くまで聞いたりとか。

藤代:なるほどね〜。そうですね、本当に僕たちも意識してやってることの1つにどういうしつもんをするか?ということを大切にしていて。髙木さんがおっしゃってましたけど、例えばそうだな。僕は光だと思ってるんですね、しつもんて。どこを照らすか?ということだと思ってて、それはどこの箇所をっていうのもそうだと思うんですけど、光ってぼんやりとした光もあるじゃないですか?全体をぼんやりと照らす光もあれば、間接的にそこだけを光らすこともあれば、レーザーポイントのように1つの場所だけ遠くまで届く光もありますよね?

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髙木:なるほど

藤代その光をどこに当てるか?ってことを意識してしつもんするっていうのがあって。最初からレーザーポイントのしつもんてキツかったりするじゃないですか?子どもから見ると。例えば「お前はどうやって生きていきたいんだ?」っていうことをいきなり言われたら、ちょっと避けたいですよね、レーザーポイントは。

髙木:なるほど!

藤代:そうすると、じゃあ、「最近どお?」ってぼんやりと聞かれた方が、例えば「楽しいよー」、「何が楽しいの?」ってなってった時に「サッカーやってて楽しいんだよね」「将来どうなりたいの?」って、だんだんだんだん光の照らすポイントが明確になってくると。もちろん関係性が最初からあればズバンと行けるんですけど、なかなかね、びっくりされちゃいますよね。ビジネスで初対面の人に会った時に「将来の夢なんですか?」って聞かれたらびっくりしちゃうし。笑。

髙木:すごい!深いなーしつもん。すごいですね。

藤代:ありますよね。いいしつもんて難しいですよね。髙木さんにとっていいしつもんでも、僕にとってもいいしつもんでも、ここにCさんがいて、Cさんにとったらあんまり良くないしつもんっていうのもありえるじゃないですか、人によって変わるっていうのが難しいですよね。
 

自分からあふれ出るもの・あふれ出るとき

 
髙木:さっき質問がきてましたよね?

藤代:あーそうでしたね。今見つけたので読み上げますね。
「外の世界に行ってから教育現場に戻った時ほかの先生と話が合わないということはありませんでしたでしょうか?また、どのようにして皆さんを巻き込んで行きましたか?影響を与えていったか?」

髙木:話は合わないですね。

藤代:笑。合わないですか。

髙木:そりゃー合わないですよ。井の中の河津のカエルくんがたった1人外に出て、戻ってきたら、それは話は合わないです、なかなか。それはよく考えたら、もう当たり前で普通のことなんですけど、でも、自分が実際に見てきたものなので、これが真実だと思ってあとはやるだけ。でもどうやって理解してもらうかはめちゃめちゃ僕は体験してきて、これだなぁというのが自分の中にはあるんですけど、僕、学校現場で講演会を主催したいと、子どもたちにも実際に聴いて欲しいと思った時に、じゃあ、ゲスト呼んでトークライブしてもらおうって思ったんですけど、それを教育委員会に持っていこうと思ったんですね。そしたら、やっぱり理解されなかったんです。ダメだと。でも理由はひとつで実績がないからダメだったんです。だから実績を作ろうと。できない理由は向こうにあるんじゃなくてこっちにあるんですよ、いつも。自分の実績があったらできる訳ですから。なので、実績作ろうと思ってウェブメディアの後は講演会の主催を始めたんです。

藤代:なるほど。

髙木:最終的に、最初は10何人しか来なくて本当にゲストの方に申し訳なく、一年後にはキングコングの西野さんをゲストに呼んだ講演会400人くらいの講演会をいろんな方の力と協力と手助けと借りながら主催したあたりから、学校側から、ウチでもそういうのやっていこうよという声が聞けたんです。

藤代:えー、すごいですね、それは。

髙木:はい。その時に初めて思いましたね。いつも自分次第だと。なんでしょう、僕、教育でも同じだと思うんですけど、与えるものというより「自分からあふれ出て」ようやく伝わるんだなと。「愛も教育もあふれ出るものだ」とかちょっと偉そうに書いたりしてるんですけど。笑。自分からまだ伝わってないということは、理解されていないってことは、あふれ出てない状態で、自分を信じてどんどんやっていくと、ある一定のところから、それいいなって感じ取ってくれるようになるのかなっていうのがあります。

藤代:なるほどなぁ〜

髙木:そうやって自分がやってみることかなって思います。

藤代:最初は、いやーちょっとそれ無理だよって言われたけど、じゃあ、言い方がこれ適切かどうかわからないですけど「学校側から依頼されるにはどうしたらいいだろうか?」という問いがあって、じゃあまずは実績を作ったり、外で興味を持ってもらえるような機会を作っていこうと。そういうのを続けていたら、その通りになったというか。

髙木:はい、そうです。

藤代:やって欲しいと、ウチでもそういうのをやってくれないか?と。

髙木:はい。Youtuberを呼んでやりましたよ。その先生もどうせなら学校とちょっと遠い人を呼ぼうと。Youtuberの友達を呼んで、全校生徒の前1000人くらいですかね。僕のまわしが下手でドン滑りしちゃって。でもそのあとが良くて。ドン滑りしたんでその後の飲み会に、学校の先生も交えた飲み会を開いてたんで、Youtuberだし全然来ないかなー?って、応援してくれる先生とか興味持ってくれた先生5人くらいかな?って思ってて。いざ飲み会に行ってみると25人もいたんですね。で、そこで「実はYoutubeやりたくて」とか、「旅系のYoutuberやってて僕も世界一周したんです」とか、昔の話とかブワーって出てきて、めちゃくちゃ素敵な空間でよかったー!と思って。方や先生には「君、まわし下手だね」ってビシーッて言われて笑いながらですけど。なんかそーいうのを見た時に、やっぱり自分次第で自分からあふれ出てちょっと伝わったのかなー?ってすごく感じて。で、学校の先生も実際にそう思ってるんだなと。思ったんです。

藤代:共感してくれる人がいると。

髙木:はい。多くの先生が社会のことを見たほうがいいって本当は思っていると。でも、どうしていいか分からなかったり、一歩が踏み出せなかったりっていう部分、だから否定しているっていうより、壁が一歩越えられなかったりするんで。ひと足先に一歩超えちゃって、超えられるよって言えたのかなーと。

藤代:なるほど。

髙木:今から3年前とか2年前とか、それくらいですか。そんな感じの答えでいいですかね?どうなんでしょう?

藤代:そうだと思います。例えば、大きな組織になればなるほど、いろんなルールとかやらなくちゃいけないこととかもちろんあって、それを前にしちゃうと途方に暮れちゃうことってあるじゃないですか?こんなこと自分ができることやったってどうせ意味ないじゃないかって。そういう気持ちになることってありますよね?誰でもね。理想の未来に向かっていきたいんだけど、今できることそんなに無いしって思うけど。でもやっぱり一歩、目の前のまずできることをやって重なっていくと、周囲の方たちの見る目もちょっとずつ変わってきたっていうお話ですよね、髙木さんの。

髙木:はい、そうですね。大きく見ると叶わないと思います。大きいことをやろうとすると。いつも自分から広がっていくんやと思います。自分と目の前の子ども達、そういう感じでちょっとやってみたいって僕が言って、そして周りの先生も「俺もちょっとやってみよう」っていう先生がどんどん出てきて、うちの高校では今コロナであれですけど、カンボジアとの連携プログラムとかを他者と連携していって、カンボジアに3〜40人行ってるんですかね。それとか、奈良の吉野町の町おこしプロジェクトを近大の学生と一緒にやりたいっていう先生が出てきたり、いろんな先生が出てきて刺激しあって、僕が大きなきっかけとか、そういうんじゃないですけど、そうやっていろんな人から溢れ出てるのがちょっとずつ伝染していっているという感じですかね。

藤代:確かにそうですよね。ひとつの村とか集落を見てもその人たちが文化を作っていくわけですからそれは学校という単位でもそうかもしれないですよね。

髙木:そうですね、学校は大きい、大き過ぎる、学校は大きくなり過ぎちゃったっていうのがあるので、変えようと思って全部変えるっていうのは難しいですよね。例えば入試変えようと思っても数年かかる訳ですよ。大き過ぎるから、リスクもそこまで取れない。失敗したらまた変えるのに数年かかっちゃうので。だったらやっぱ、先生たちが変えたいと思うなら、自分が変わって自分のクラスをやってみよう、そうやって小さいところから目の前のところからやることが大事なのかなって思います

藤代:なるほど、いいですね。今回、トークテーマとして、探究というところを置いてるんですけども。改めて、見ていただいてる皆さんにも答えてもらいたいと思うんですけど「あなたが今、探究したいことは何ですか?」その答えをぜひ、コメント欄で教えていだだければと思います。今やってるお仕事を通して具体的にこれを探究したいでもいいですし、髙木さんがおっしゃったように、本当はサーフィンが好きだから波乗りについて探究したいとかでもいいですし、どんなことでもいいんですけど、改めて、

「あなたが今、探究したいと思ってることは何ですか?」

その答えを教えてください。髙木さんも後ほど、今、探究したいことを教えていただければと。

髙木:探究というのはどういうイメージなんですか?

藤代:あーーー、なるほど。そこはちょっと今はお任せしましょうか。イメージはその人それぞれでOKです。探究と聞いてイメージしたもので。

(コメント)
『筋トレ』
『夫婦仲。夫婦仲を探究、すばらしいじゃないですかー』
『仕事、学び、遊びが暮らしの中ですべて満喫できる』
『自分を探究したい』

先ほどのお話の中で「あふれ出て伝わる、すごく分かります。ただ実績が無いとみんな理解しづらい、だからひとつひとつ小さいことをしていくってことですか?」という質問いただいてますけど、まさにそうです。その通りでしたね。

髙木:大きいことが一発でできたらいいんですけどね。それは難しいので。積み重ねであふれ出るんでしょうね、自然とやってたら。そしたら自然と伝わっていくもんなんだなーと思います。

藤代:(コメント)
『自分が本当にしたいことを見つけることを探究したい』
『自然の摂理、宇宙の摂理、生命の摂理』
『探究したいのは自分と自然です』
『家族内の人間関係について探究したいです』
『人やペットのエンディングに関わること』

髙木:わ!僕の話で、ブレる旅に出たいっていう。ブレ旅!笑。価値観を壊すっていうのが大事だと思いますね。今もってる価値観をどれだけ壊してあげるか、自分も壊せるか、子どもたちも壊してあげるか。が、ないと成長もできないし視点が狭くなるので。

藤代:なるほど。他には・・・
(コメント)
『自分自身を探究したい』
『世界中の感動できる素敵なもの、美術館、音楽、風景、ダンス、カクテル、グルメなどを探究したい』

髙木さんはいかがですか?探究の定義については触れずにここまで進めてますけど。

髙木:そうですね、探究。探究ってしつもんきた時に僕は出なくて、答えが。本当に「やってみたい」が大きいんです。僕のイメージだと探究は突き詰めたいというか。じゃなくて、入口にめちゃくちゃ興味があるという。なんで、探究ってところにあまりなんでしょう、なかったですね、逆にそれがよかったんですかね。探究っていうか突き詰めるっていうことを自分は求めてないのなぁと思いました。入口でやってみたいやってみたい、飛び込んでみたいの方が大きい。突き詰めるというのを探究と言うならば。

藤代:極めるということが探究とするならば、その入口にいろんな入口に立ちたいということですね。

髙木:はい。

藤代:へぇーー、おもしろい。

髙木:探究の意味が合ってるか分かりませんが。逆に見方を変えると、それを突き詰めているんだなって思います。

藤代:そうですね。縦の軸からするといろんなものがあるけど、横の軸から見るとそれを突き詰めていると。

髙木:いろんなことを100個するんだっていうことを探究しているのかもしれないですし。見方によってはそうなりますよね。

藤代:他の皆さんの答えを紹介しますね。
(コメント)
『目に見えないものを探究したい』
『持続可能な教育を探究したい』
『コロナ禍で行事がなくなり、通常授業が続く学校生活の中で子どもたちが興味関心を失わない授業とは何か?』
『自分と質問、人間関係について』
『自分と家庭、自然、社会との心地よいバランスとは何か?』
『学ぶことが面白いと思える授業の仕方』
『昭和頑固オヤジの常識を壊す』

僕も昭和頑固オヤジなんですよねー。笑。

髙木:壊されてください!笑笑。

藤代:(コメント)
『自分にとって大切なことを探究したい』

髙木:なるほどー、そう言われたらそうだなーって全部思いますね。

藤代:そうか、そうですよね、髙木さんが体現しながらやっていることって、ひとつの物事があって、これって色んな方向から見ると違う見方ができるじゃないかって、それを内から見たり外から見たりしようよっていうのが1つと、やりたいと思ったことはやってみようよっていうのを子どもたちに伝えたいから自分もそれをするんだということをすごく感じますけど。

髙木:僕の中心となるのは、そこですね。ガンジーの言葉にあるんですけど、僕はそのことを言葉にできなかったんですけど、ガンジーの言っている名言があってその言葉をそのままいつも使っているというか、その言葉は「あなたの見たい世界の変化にあなた自身がなりなさい」というガンジーの言葉なんですよ。

藤代:おー、なるほど。

髙木:見たい変化がちょっとよく分からないので、本当に直訳するとそうなんですけど「あなたが見たい世界にあなた自身がなりなさい」これはまさに自分がやってきて、これが僕の中での教育の中心で、先生は先を生きるものなので、このことを常に意識してこのことを常にやっていけば大丈夫だというのが自分の中の軸ですね、教育の。

藤代:なるほどなー。

髙木:ガンジーだけじゃなくて、いっぱいあるんですよ。僕は教育の本を、出版の仕事もやっているんで自分の本も出したいと思って。

藤代:はい、読みましたよ。いっぱい名言が書いてありましたよ。

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髙木:本当ですか?この本、読みましたか?ありがとうございます!この本、まだ書店には並んでないんですけど。これをバージョンアップさせて世に出したいんですね。ド派手な「学校を出よう世界を見よう」これは本の形ではどこにも売ってないんですけどねーそうなんですよ。書店に並んだらぜひ立ち読みでもいいんで。ここにね、載ってるんですよ色々、教育者の名言が。僕が響いたもの。皆さんも響くんではないでしょうか?

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藤代:確かにそう言われてみると、自分自身が「大切にしている言葉」とか「問い」みたいなのは誰しもあって、それが自分自身の『軸』みたいなものを作っていったりするんですかね?

髙木:言葉、大切にしたいと思います。

藤代:これ、聴きたいですね。大切にしている言葉とか問いがあれば、別に問いの形になってなくてもいいんですけど、しつもん財団と言いながら「しつもん」にしなくてもいいのかな?ま、いっか!笑。

「あなたが大切にしている言葉は何ですか?」

ぜひコメントで教えていただければ。問いの形になってる方は問いでもいいんですけど、それが「探究の礎」にありそうですよね。自分が探究したいこととか。

髙木:言葉っていうのは本当に大切にしていて、その名言集みたいなのはいっぱいあるんです。ちょっと持ってきますね!

藤代:あ、はい。じゃあコメント読んでますね。笑笑。
えーと、
(コメント)
『出る杭は打たれるが出過ぎた杭は打たれない』
なるほど!いいですね、出過ぎましょうね。

『この子たちに光を。ではなく、この子たちを光に』
おーー!すごい!いい言葉。

『無ければつくる』
『で、あなたはどうしたいの?』
『自分の敵はだいたい自分』
『take it easy.』

お、なんかいっぱい本持ってきましたね。

髙木:名言だけで言うと一部なんですけど、見てください。シンプルな名言集もあるんですね。例えば「ホンネの金言」や「賢者の名言」

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藤代:名言を集めた本、ということですね?

髙木:そうです。キャッチコピー、相田みつを、エンジェルメッセージ、きみを自由にする言葉。

藤代:おータイトルが素敵ですね。

髙木:そうなんですよ。言葉の本はめちゃくちゃあります。

藤代:コメントも読みあげていいでしょうか?
(コメント)
『いつも心に乾かぬ涙を』
『あなたが居たい理想の世界は?』
『愛という字は心を受けると書く不思議』
『エンジョイ。楽しむ』

ここが、僕は「探究したいこと」とか「子どもに届けたいこと」のベースになってるんじゃないかなと感じますけどね。

僕はなんだっけなー?あ、僕あるんですよ!いつもこれすぐ思い出すんですけど、伊坂幸太郎さんていう小説家が好きで『終末のフール』っていう、もうすぐ地球が滅亡するときの小説があるんですけど。その時のある1人のひとが問いかけるんですけど「もし明日地球が滅亡するとしたら、あなたの生き方って変わるんですか?」って問いかけるんですよ。『明日滅亡しないんだったらやること』と、『滅亡するんだったらやること』と、違うのか?という問いかけを僕は大事にしていて、100%はできないんですけど・・・
「滅亡しちゃうんだとしたら今日やりたいことってやるかな?」と問いかけるかもしれないですねー。

髙木:やー難しいなー、僕は180度違うことをやってるかもしれない。

2人:笑笑

藤代:そうですよねー、現実はいろいろありますからね。
(コメント)
『意志あるところに道はひらける』
『どうせ後悔するならば、やらずに後悔するよりやって後悔しろ』
『一期一会、出会いは宝』
『あなたは私、私はあなた、世界は私の見たいようにしか見ていないから』
『人生は!と?があれば大丈夫』

他の方が大切にしている名言や残している言葉から「自分自身が本当に大切なことって何かな?」というのを探るのもいいですよね。僕も昔は「しつもん」をして内省して自分を見つけていくんだと思ってたんですよ。

髙木:自分に「しつもん」して、ってことですか?

藤代:そうそう、自問自答って言うんですかね?自問自答することが自分を知る最良の方法だと思ってたんですけど、そうじゃないことに気付きまして。半分そうなんですけど、他の人の答えも聞いてみると。そうすると、今みたいなのもそうですね。髙木さんの答えを聞いたり、他の皆さんの答えを聞くと、私はそうじゃないなとか、私はそうだなとか、輪郭がさらにこうクッキリするじゃないですか?昔は自問自答、自分自身と向き合えば自分のことを知れると思ってたんですけど、他者と向き合うことも重要なんだと言うことがより分かって。髙木さんの外と中を見ることの大事さにも通じることかなと僕は思うんです。本当にやりたいことが見つかるのは、色んな視点で見ること。

髙木:そう思います。これが嫌いというのを見るのも、自分には合わない、こうじゃないっていうのをシッカリ見るのは大事ですね。
 

人の成長に関われる「接点」とは?

 
藤代:子どもたちと日々接しているなかで、どんな瞬間に人が成長するのかな?というのも僕たちは興味があって、聞いてみたいなと思うんですけど。髙木さんが感じる、こういう瞬間に子どもたちって成長するよね、とか、成長の兆しが見えるよねっていうのを感じるのってどんな時ですか?

髙木:成長の入口は、自分の枠の外に触れた時。

藤代:おーなるほど。成長の入口は自分の枠組みの外に触れた時にあると。

髙木:でも触れるだけでは、成長している風でしていないと思います。自分の枠の中でぐるぐる回っている時は成長してないですけど、枠の外に飛び出したのが成長の入口かなと。あと、成長する瞬間はやってみる行動にしかないなと思います。

藤代:例えばそれって、子どもたちにどのように働きかけるとかってあるんですか?

髙木:入口は僕がしゃべるのもそうなんですけど、最近は「これだ!」っていうのが見つかって、この方法をやっているとちょっといいんじゃないか?というのがあるんですけど、それは映像なんですよ。Youtubeでもいいんですけど、僕は授業中に「アナザースカイ」を見せてます。僕が有料で買って、著作権の問題も授業中なら大丈夫というのがあるので、

藤代:どんな番組か知らない人もいるのかもしれないので説明すると。タレントさんとか芸能人の方、有名な方が、自分自身が変わるキッカケとか自分自身を思い出す場所はどこか?ってことで、その場所を紹介したり、向き合ったりということですよね?

髙木:そうですね、その方のストーリーをその方の大切な場所でいろいろ撮るっていうアナザースカイという番組の昔の録画とかを子どもたちと一緒に見てます。

藤代:え、それは子どもたちにとってどういうキッカケになるんですか?

髙木:これは、そもそも色んな人生があるぞということを知れる。

藤代:なるほど。

髙木:はい。やっぱり映像はよりリアルに近いものがあるので。1人目とかはなんか授業つぶれて嬉しい〜とかなんですよ。3人目くらいからは目つきが違う。

藤代:へぇー。

髙木:あ、自分も人生について考えてみようと。他の人の人生を知ることによって自分も考えてみようという感覚に子どもたちがなってきてるなっていうのは、直接そう言われている訳じゃないんですけど、話し方とか、目つきとかから感じます。いろいろ映像見せた中で、アナザースカイがめちゃくちゃ素晴らしいって。アナザースカイと髙木勉でコラボしてくれないかな〜って。笑。

藤代:他の人のストーリー生き方に触れるっていうのはいいんじゃないかってことですよね。

髙木:めちゃくちゃいいと思います。

藤代:かつ、映像っていうのは情報量が多いから文章だけでなく耳でも目でも楽しめるという部分からも髙木さんが関わっている子どもたちにはすごく良かったということですよね。

髙木:あとアナザースカイの宣伝ばかりしてるんですけど、もうひとつ良い点は、世界の映像とかが流れることです。それだけでもバシッと入ってくる訳です。何ここ?っていう、何その生き方、何その景色、自然、街並みっていうのがバシッて入ってくる。プラスそこにその人の生き方が入ってくるというのがすごい素晴らしいなーと思って。しかも1本25分なんですよ。それもまた、ちょうど授業でもやりやすい。

藤代:そうか、子どもたちにとって何となく作りあげられてきた「こういう生き方をするんだろうな」っていうものから、全然違う生き方をしている人に触れることによって、また揺さぶられて「自分はどうしたいのかな?」っていうのが生まれてくると。

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髙木:そもそも、あんまり考えてないですよね?自分の人生を。僕も高校生とか大学生の時はほとんど考えてなかった自分の人生とかは。自分の人生を生きている感覚がなかったです。他人に言われるまま先生がいいんだろうって言ってくれたことに関する感謝はめちゃくちゃあるんですけど、「本当に自分で選んでたか?」というのはちょっと分かんなかったりとか。じゃあ何で教育大学なの?って言われても、誰かが何か言ってくれたから、とか。どこか他人の人生を生きている感覚があったんですよね。そんな中、僕が高校生に戻るんだったら自分の人生に向き合いたい。「自分はどうしたい?」ていうので色んな人の人生を知ると向き合う時間もやっぱりできるかなー?って思います。色んな選択肢を与えるって言うんですかね。「決めるのは子どもたち」なんで、こっちは入口だけ。たくさん見せるっていうことは重要なポイントなのかな?って思います。

藤代:確かに。自分がこうだろうって思っている思い込みとか常識みたいなものが本当にそうなのか?っていう光を照らすっていうことを髙木さんはされてて、最終的にはみんなが決めるんだけど、見えてる世界をもうちょっと広げてあげたいっていうのがあるっていうことですよね。

髙木:あります。

藤代:この前小笠原諸島に行った時に、僕は今沖縄と島根県の離島で暮らしているんですけど、小笠原諸島ってフェリーで24時間かかるんですよね。

髙木:ほうほう、めっちゃ遠い!

藤代:そうなんですよ。船便も週に何回かしか来ないんで、「おー!」って思った瞬間があって、それは、商店で売られているものが普通に賞味期限切れてるんですよ。

髙木:お店で並んでるものがってことですか?

藤代:全部じゃないんですけど、それを見た時に、東京の感覚からすると賞味期限切れてるじゃん何でこんなの並んでるの?っていう感覚じゃないですか。でも、島の人たちからの感覚からするとフェリー来ないと物資が届かないわけで、賞味期限切れているのも普通っていう感覚なんですねお話をすると、それって僕の中にはない常識でその中で生きてる人たちがいるって聞いた時に、僕は世界が開けているって感じがあるんですよね。そういうのって結構ありますよね?身近にもね、きっと。

髙木:めちゃくちゃあります。身近にもありますし、一番感じるのはやっぱり海外に行くことかなって思います。一番分かりやすく感じますよね?そもそも生きている環境が一番違う。

藤代:文化も全然違うと。

髙木:今はあれですけどね。僕は本当に一番、海外を見てみる、日本人特にね、行きやすいっていうのもあるので。機会をいっぱい作るのは大事だなって。一番分かりやすいのが海外なんで、世界に出ようっていうのはポイントかなって思ってますね。

藤代:なるほどなー、ではもう結構いい時間になってきたんですけども。
あ、質問いただいていて。
『枠というのはコンフォートゾーンと考えていいですか?』
はい、そうだと思います。

コンフォートゾーンというのは安心安全な、どう訳したらいいのかな?ここにいれば安心安全。でもその物事の見方しかできないという可能性もある。仮に外側から見たいとするならば一歩出てみるのがいいよねっていう話でしたよね。確かにそうですよね、外側から眺めてみないと分からないこともあると。

髙木:あります。いやー、そうですよね。でも今の時代だからこそ先生も外に出れると思うんですよ。

藤代:というと?

髙木:もう外を見る時代だなーって思いますね。社会に置いていかれないって意味でもそうですし、もっと工夫できるじゃないですかいろいろと。テクノロジーとかうまく使ったりとか、昔よりも自由度があるというか。具体的にどうっていうのはちょっと分からないんですけど、今の時代だからこそ、もっと外に見て先生たちのレベルアップが大事だなって思います。子どもは希望だってよく聞きますけど、星みたいなもんじゃないですか?希望って。照らされないと輝かないんですよ。大人は希望だって言うんですけど、それよりも、大人がどれだけ輝くかにかかってる。後は、早く大人になりたいなって思ってもらえる生き方ができてるかっていう、その生き方は子どもたちに憧れられるかい?っていうのは結構大事かなって思いますね。そう大人がなったら未来は明るいと思います。

藤代:いいですね。
(コメント)
『中米で買い物をした時「今日はお釣りがないよ」って言われて笑いました』
笑。面白いですね、確かに。そういうもんだと。

そろそろ時間となりました。90分と言うことだったので、僕たちのトラブルで遅くなってしまって申し訳ないです。21時半頃を目処に終わりにしたいのですが、最後のしつもんとしては、

「目の前のことを客観的に見るために何がしたいですか?」
にしましょうか。

髙木さんであれば、教育というものを色んな見方をするために今の働き方を選んらっしゃると思うんですけど。目の前のこと、というのはお仕事とか探究したいこととかそれぞれイメージしていただいたものでいいんですけども。それを、前からだけじゃなくて下からとか、上からとか、見るためにはどういう工夫とか、やりたいことはあるか?ってことをぜひ考えていただければと思います。

髙木:今そこは小笠原諸島ではないですよね?

藤代:違います、今は沖縄にいます。コメント待ち中の脱線として、、たぶん離島に住んでらっしゃる方もいると思うんですけど、スケジュールに関する考え方にすごくゆとりがあって、簡単な話、フェリーが来なければ帰れないんですよ。当たり前なんですけど。でもやっぱ、僕の感覚とか都会的な感覚でいくと、時間通りに来るじゃないですか?結構何でも。だから自分のスケジュールって組みやすいですよね?だから、崩れちゃうとイライラしちゃったりとか。あ、遅刻しちゃうとかってあるけど。フェリー来ないってことはもう変えられない訳で。もう来ないんですよ。じゃあ何しよっかっていう切り替えがすごい早くて。すごいなぁ〜って思いましたね。そういう環境だからこそ、得られる感覚があるんだなーってのを感じましたね。

あ、コメントありがとうございます。
(コメント)
『仕事を辞める』

髙木:1回辞めてみるのも有りですよね。

藤代:なるほど。
(コメント)
『環境を変える、旅に出る』
『文章に書き出してみる』
『外に出てみる。やりたいことをやれる出会いを大切にする』
『旅をする』

『感情ノート書いてます』ということです。

『目の前のことを自分目線ではなく他者目線で考える』
『非日常に身を置く。紙に書き出す』
『時間軸や空間軸を変えてみる』
『見る、つかむ、渡してみる等いろいろ試してみて予想と違う体験をしてみる』
『瞑想する』
『とにかく色んな人に会う』
『違う国の生活を体験する』
『色んな人と話す、関わってみる、場所を変える』
『色んなところに参加する、色んな人の話を聞く』

なるほど、いいですね。

髙木さん、改めて。もうすでに実践されてると思うんですけど、さらに何か客観的に見るためにこんなことやってみたいなーと思うこと何かありましたか?

髙木:自分の今の枠なんて、まだまだみみっちいのでもう一歩出るために、やっぱ次は海外で仕事したいということで、システム開発の仕事をそのために6月から勉強し始めてウェブ開発、最近やったんです。改めてやろうということで。ヨーロッパで何かしたいということで今、知り合いと話を進めています。ヨーロッパに会社を作って、システム開発何かやってみたい。またこれが1つ枠を超え、また新しい視点ができるのかなと思います。年内にやっちゃいたいですねー。一昨日もそこの国の人と打ち合わせをして、楽しみです。

藤代:ありがとうございます。ではですね、今日は髙木さんをお招きして、学校の中と外から見て子どもたちに伝えたいことを伝えるために色んな視点を持ちながら関わっているその背景とか考えていることとか実践されていることたくさん色んな角度からインタビューさせてもらったんですけども。今日この時間を振り返ってですね、学んだこととか得たものや発見したものは何があったでしょうか?この時間を通じて学んだことは何がありましたか?ぜひコメント欄で教えていただければと思います。

「今日この時間を通じて学んだことは何がありましたか?」
その答えを教えてください。

先ほどのしつもんの答えの続きですね。
(コメント)
『海外生活』
『気持ちに余裕を持つ旅に出たい』
『普段と違うことをやってみる』
『分野の違う人と会ったり、コミュニティーに参加してみたり、やり方を変えてみる』

(学んだことは何ですか?)
『枠を超えるべしということを学んだ』
『アナザースカイが授業で使えそうです』

髙木:本当にこのアナザースカイのおすすめなんですけど、一番最近の田村淳さん、ロンブーの。その時のアナザースカイは日本の未来を感じました。ぜひ見ていただきたい。

藤代:僕たち大人で見て話し合うのも楽しそうですね。
(コメント)
『どんな人も受けとめる』
『価値観が違う人からも学んでみる』
『できない理由は自分にあるということを知れました』
『たくさんの視点を持てるようになりたいですし、子どもにもそうなって欲しいです』
『自分から溢れ出していく』
『旅行に出る、複数のコミュニティに参加する』
『年齢職業など違う人と話をする』
『価値観を壊すことをやり続ける』
『自由に生きること』
『自分自身が輝くことは周りをも輝かせることを学びました』

嬉しいですね、こうしてコメントいただけて。本来であれば顔と顔を見てね、コミュニケーション取れたらいいんですけども。今回はこういうやり方でご参加いただいて本当にありがとうございます。

髙木さん、改めて、今日この時間はいかがでしたか?

髙木:楽しかったです!最高です、はい。どうなったら最高ですか?というイメージ通り。皆さんどうでしたでしょうか?よかったですかね、ペラペラしゃべってただけなんでね。

藤代:最後何かぜひ一言、いただければと思うんですけど。

髙木:またお会いしたいですね、皆さんに。結局自分次第だと思うんで、僕も「子どもにどう育って欲しいか?」っていうのは聞いて、それに自分がなろう。子どもに何も教えられないんですけどね、背中で語れるように。

藤代:背中で語ると。

髙木:そう生きたいですね、僕はそうやって今までやってきて、これからもそうしていけたら。どんどんどんどん先に行っちゃいたいなと思いますね。

藤代:ガンジーの言葉が常にあるんですねココ(胸の辺り)にね。

髙木:ありますよー。ガンジーの言葉なんですけど早く僕の言葉にしたいくらい。言います、色んな人に。

藤代:いつも言ってて「あれ?髙木さんの言葉じゃないの?」って言われるように。

髙木:ガンジーも同じこと言ってるよねってなりたいです。

藤代:では、今回は、配信のトラブルで二転三転してYoutubeの配信が変わってしまったことお詫び申し上げます。その中でもこうして長い時間お付き合いいただき嬉しいなと思っております。僕たちとしては、1人でも多くの人がその人らしく輝いて欲しいと思い、学校の中や家庭の中で実践していだたけたらと思ってこのような活動をしてますので、今後とも一緒に何かできることがあったら見つけていきたいなというふうに思っています。

第4回は11月にですね、沖縄のサドベリースクールというところで働いてらっしゃる宗像蒼さんをお招きして、とても若い21歳の先生なんですけども。サドベリースクールを知ってる方も知らない方もいらっしゃると思いますが、とてもユニークなオルタナティブスクールとしての取り組みをされているので、お話を楽しみにしていただけたらとても嬉しいなと思います。日程は11月29日、日曜日の朝10時から。またメールでもご案内します。

また、今日は僕たちが2人でお話をさせていただく形だったんですけど、お互いに顔が見える形で髙木さんの話を聞いた上で考えたこととか感じたこと、より知りたくなったことを一緒に探究する機会を作っていて、それを11月19日に行いますので、もしよろしければこちらもご参加ください。

髙木:え!何ですか何ですか?そういうのがあるんですか?

藤代:毎回やってまして、いつも僕たちだけで話をしていて、本当はもっと話したいとかあるじゃないですか?なので、それをより深める会を作っていて「しつもん探究会」というのをやってるんです。今のところまだ講師が参加したことはないです。笑。

髙木:えーー!スケジュール見て行けたら行きたい。しつもんについても学びたいですね。

藤代:ぜひ、ありがとうございます。メールでもお伝えしますので、今聞き逃してしまっても大丈夫です。では、今日はご参加いただきまして本当にありがとうございました。ぜひ、この機会を機にまた日々の実践とか楽しみながら交流を深めていけたらと思います。髙木さん、今日はありがとうございました。

髙木:ありがとうございました!

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あとがき

 
この日の対談は、ひとつの側面として、自然に起こる「自分との対話の様子」があちこちに散りばめられていたように感じます。生きた「しつもん」であり、その人自身に寄り添い一体化している「問いかけ」だなぁと感じます。それは私たちの営みの1部だよね?そんな感覚になりました。対談当日に得られた感覚ではありませんでしたが、くり返し対談を聴きながら文字起こしをして記事化するというプロセスを経て、そう感じることができました。毎回そうなのですが、私にとって豊かな「ふりかえりの時間」となっています。

また同時に、第1弾でお迎えした寺中さん(アンディ)から受けとった感覚を思い出していました。それは「探究することで得られるものは何だと思いますか?」という問いに対するアンディの答え。以下にコピペしますね。

アンディ:何だかちょっと抽象的だけど、「それが生きていくことだっていう構え」ができることだなって思う。より自然な方に進んでいく。だからどちらかというと、新しい力が身につくとか、こんなことができるようになるっていうよりは、より自然な方の姿に近づいていくためのものが「探究」ということなんじゃないかなーと思う。

ふじしー:なるほどなー。
結果として得られるものがあるから探究するって感じじゃないんだね。

アンディ:うん、本来そういうものだ。
学ぶとか生きていくとは、本来そういうものだ、と思う。

もし感じるものがありましたら、アンディ×ふじしーの対談、
「しつもん×探究トークvol.1」↓↓ご覧くださいませ。(高橋香織)
http://shitsumon.org/?page_id=990

 
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